マイペースのblog

オーディオ、珈琲、旅行を中心とした話題です。 皆さんのご意見をお待ちしています。

カテゴリ: 新プリアンプ

少し前からボリュームを絞ったときにノイズが出るようになりました。いわゆるガリオームです。
使っているボリュームはアルプス製ディテントボリュームで30年前に購入して気に入っている部品です。
大きさは幅が40ミリ縦が34ミリもあり大きくて信頼性があります。

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プリアンプの内部で中央右に配置しています。

そこで内部の摺動子付近をクリーニングしてみました。当初はいいのですがすぐにノイズがでます。
よくみると摺動部分のカーボン抵抗体が摩耗しています。

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赤い矢印付近に摩耗が見られます。綿棒でクリーニングすると真っ黒になります。

そこで手持ちの同じアルプスのRK-27という一回り小さなサイズのディテントボリュームに交換します。
すると音質が・・・・・解像度が甘くなった音になりました。
これはいけないということで音質の評判がよい東京光音電波の2CP-2500というコンダクティブ・プラスティック
のボリュームを購入しました。価格が高価で・・・・ちょっと迷いました(笑

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さすがに高価だけあり、説明書となんと低融点ハンダまで付属していました。
なんでも3秒以内にはんだ付けをしなさいとの注意書きが、熱を加えすぎると壊れるとのこと・・・オイオイ(笑

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左がオリジナルのボリューム、中央がRK-27右が2CP-2500です。

さて交換後の音ですが、大型のボリュームと同じかそれ以上の解像度です。DACの性能が上がり、細かな音
を表現することができるようになり、ボリュームなどの音質に関連する部品の差が出やすくなったのではないか
と思っています。

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ダイアナ・クラークさんのボーカルが一層際立って聴こえるようになりました。
このボリュームは大当たりでした^ ^ 

DACのI/V変換やボリュームの替わりにアッテネーターにトランスを使いうと音がよいという情報があります。
有名なリンのネットワークプレーヤーも送り出しにルンダール社のトランスを使っているらしい。

私の秋月電子のUSB-DACにタムラのトランスを搭載したDACも思いのほかよい音がしています。
有名なファインメットトランスは高価なので何かよいトランスはないかとネットで情報を探していましたら
クリスタルオーディオというところでパーマロイコアのライントランスを販売していました。
そんなに高価ではないので早速取り寄せてみました。

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銅箔のシールドがついたトランスです。

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かなり大きい、いや小さい(大笑

だめもとで実験ようのシャーシにラインアンプとして組んでみることにしました。
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回路は疑似定インピーダンスボリュームのあとにライントランスを入れます。
このトランスメーカーもT型アッテネーターとライントランスの組み合わせを商品化しています。

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シャーシ内はかなりスカスカ(大笑

期待せずにプリアンプと入れ替えて音を出します。
10kΩ/600Ωのトランスなのでゲインが1/4くらいになりますがなんとかメインアンプを駆動できます。

音は・・・・・これが結構いい感じなんです♪ 現用のFETソースフォロアープリアンプよりもいいかも。
ウィリアム浩子さんのアルバムではピアノの余韻が美しく表現されます。
先日かべさんのブログにも伊藤喜多男先生のパッシブアンプが紹介されていますが似た回路ではないかと
推測しています。でもパーツは相当違うでしょうが。

音の質としてはボーカル好きな私にとって好きな音で、表現は難しいですがエレガントな感じです。
しばらく聴いてみようと思っています。

MJ無線と実験誌の2月号と3月号に安井章さんのプリアンプの設計と製作が掲載されて
います。この記事でPCや家電などから発生する高周波ノイズがACラインや接続ケーブル
から混入しアンプに流入し音楽信号との間に混変調ひずみが発生し音が濁るとか音が曇る
という表現がされることがあると記述されています。

設計製作にこのような高周波ノイズの阻止対策が行われています。その方法はAC入力には
フェライトリングと巻線によるコモンモードノイズフィルターの採用、アンプに接続され
る入出力ラインにはコイルと抵抗によるフィルターが採用されています。また整流ダイ
オードによって発生する高周波ノイズを阻止するコイルと抵抗がダイオードとケミコンの
間に挿入されています。
今回は実施していませんが抵抗やケミコンに銅箔を巻き付けたり、トランスにも銅箔を
巻き付けたりしています。
詳細はMJ無線と実験2月号と3月号を参照下さい。

この記事に注目したのは安井章さんがおおよそ5年くらい前からこのコイル挿入対策を
チャレンジされており安井さんご自身だけでなく読者のマニアも追試されたりいろいろな
アイデアの集大成であると読み取れます。
内容はやさしく解説されており、挿入したコイルの値や型番などが書かれており私たちが
応用しやすい記事になっています。

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接続ケーブルから混入してくるノイズは上記結線図のアンプ基板入口のコイルと抵抗
で阻止します。またメインアンプとの接続ケーブルから混入してくるノイズはアンプ出口
のコイルと抵抗で阻止されます。コイルは4.7μHと15μHで300kHz~200MHz
のノイズを阻止する働きがあります。

具体的に付加したコイルと抵抗を画像で説明します。

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赤マルで示した部分が追加したコイルと抵抗です。

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ダイオードの左にある緑色の部品がコイルでとなりの抵抗とともに追加しました。
これはトランスのゼロと基板アースの間に追加しました。トランスからのノイズを除去
するためです。ケミコンの両側にもコイルと抵抗を追加しました。これはダイオードと
ケミコンの間に追加しました。ダイオードから発生する高周波を除去するためです。

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アンプ基板の右側にコイルと抵抗を追加しました。ロータリースイッチの左側に出力用の
コイルと抵抗を追加しました。アンプ入出力側のコードのシールド側に乗ったノイズを
除去するためです。

これらの対策をした後の効果はどうなんでしょうか。対策後の音質ですが、もちろん驚く
ほどの音質差があるわけではありません。
しかし、ギターのはじける音やときおり響く低音の迫力が増した気がします。
何となく聴こえる音楽の音質がワンランク向上した気がします。プラシーボかなとも思い
ますが・・・・
オフ会などで聴いてもらおうと思っています。

メインアンプも同じ対策をすべきだと思っていますが、ボチボチやって行きます。
MJ誌やラジオ技術に半導体アンプの記事が大変少なくなりました。その中で安井章さんと金田明彦さんの
大御所が頑張っておられます。
今後も音質向上に取り組んだ成果を発表されることを期待しています。

部品箱の中から大分前に製作したLパッドアッテネーターが出てきました。
たぶん20年前くらいでしょうか、今は閉店した秋葉原の三栄無線さんで購入し
た記憶があります。三栄無線さんは真空管アンプキットや半導体アンプキットと抵抗や
スイッチなどマニアには楽しいお店でした。真空管もたくさん購入した記憶があります。

そのアッテネーターを新プリアンプのボリュームと交換してみました。

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右から2つ目のツマミに連結されて中央にあります。
この新プリアンプは当初から部品交換や基板交換をできるように各基板は端子台で配線
を止めるようにしてありますので簡単に入れ替えることができました。

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拡大したところです。インピーダンスは50kΩです、切替スイッチで2本の抵抗しか
信号が通らないので摺動式のボリュームよりも音質劣化が少なく耐久性もあります。
このアッテネーターはロータリースイッチメーカーのセイデンのキットだった記憶が
あります。抵抗は多摩電気の1/4Wで特注の抵抗値になっています。

アルプスのRK-27ディテントボリュームからの交換でしたが、音がクリアーになり一皮
むけた感じです。なかなかいい感じです・・・(今回はプラシーボではありません、笑)

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竹内まりあさんのDENIMというアルバムです。このアルバムにある「人生の扉」は
秀逸な曲です。NHKのSONGSという番組の記念すべき第1回が竹内まりあさんで、
この曲を歌われていました。
新プリアンプで聴くとまたこの曲のすばらしさが一層際立ちます。

新プリアンプのデザインを検討してきましたが、マークレヴィンソン風のデザインとして
タカチのシャーシに組み込んでみました。

シャーシはいつものOSシリーズですが今回は黒色にしました。型番はOS70-32-43BBです。
大きさは高さ70ミリ幅が430ミリ奥行320ミリです。

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フロント面です。ツマミを4ヶ左右対称に配置しました。右から入力セレクター、
ボリューム左の2つはダミーです。中央に電源表示の赤色のLEDを配置しました。
画像では色が薄いですが夜は赤く光りなかなかいい雰囲気になっています。

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リアは入力が3系統です。ヒューズは使わずにサーキットブレーカーにしました。

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上から見た内部レイアウトです。右から0dBアンプ基板、ボリューム、定電圧基板、
電源整流基板、トランスとして各2ヶ配置して完全左右独立としました。
やや大き目なシャーシでしたので余裕のある内部レイアウトとなりました。

入力セレクターロータリースイッチとボリュームはフロントツマミとアルミシャフトで
連結しました。AC入力後にコモンモードフィルターを入れてあります。このフィルターは
ウッドさんのブログを参考にさせて頂きました。

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電源スイッチはデザイン上フロントパネル面にうまく配置する場所がなくシャーシサイド
面にしました。スイッチを入れるときはシャーシの横面を手探りでONにします(笑

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メインであった窪田式バランスプリアンプを入れ替えて中央の上段に設置しました。
左下段の井上式アンプと接続して試運転をしています。

今までシャーシはシルバーで統一していたので黒色は少しおとなしいイメージになりました。
存在感が薄い感じです。

しばらく音を出してエージングしてみたいと思っています。音質は今のところ窪田式
バランスプリアンプとほとんど同じ印象です。やや解像度が上がったような印象ですが・・・

これからどうブラッシュアップしていくかが課題です。何かアドバイスがありましたらお願い
しますm(_ _)m

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