EMISUKEオーディオさんから頒布を頂いた基板を使って新しいボリュームの検討を
しています。このボリュームは回転式のボリュームを抵抗とリレーによる切り替え式
にしたものです。抵抗は15ケを使って8ケのリレーで並列接続を含めて128ステップ
で切り替えていくものです。
少し調べてみると、海外のサイトで同じような検討をしてアッテネッター抵抗値を入れる
と自動的に必要な抵抗値を計算してくれるプログラムが紹介されています。内容はほぼ
同じと推定されます。
単純に考えると例えば50kΩのボリュームで入力電圧をR1とR2に分圧するR1とR2を
リレーで切り替える方法です。複数の抵抗を使ってR1とR2の決定は難しく手計算では
無理です。今回のアッテネータはー63.5dBから0まで0.5dBづつ128ステップで変化
させることができます。

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各基板に必要な部品を取り付けて合板に組み立ててみました。
電源とCPU基板、入力切替基板、抵抗アッテネーター基板、液晶表示から構成されます。
テレビ用のリモコンで操作します。

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右上から入力基板、抵抗アッテネーター基板、CPUコントロール基板です。
入力は5ケ切り替えられます。抵抗アッテネーターはリレーが8ケ、抵抗が15ケ×2です。

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液晶は照光タイプで文字が見やすく、上段に入力を下段にアッテネータ値が表示されます。

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リモコン動作がうまく行きましたのでシステムに組み込んでテストをします。

リモコンで0.5dBづつ変化させることができますので良い感じです。またリモコンの
消音ボタンを押すとミューティングになります。
アッテネーター抵抗値が20kΩとします。この値はどのくらいがよいのかは分かりません。
抵抗にデール無誘導巻線抵抗と東京光音電波の金属皮膜抵抗を使いました。全部デール
の巻線抵抗にしたかったのですが10kΩ以上はありませんので半分は金属皮膜抵抗と
しました。
音は解像度の高い音が出ています。常用のファインメットトランスアッテネッターと
比べると、音の濃さのような感じはファインメットに軍配が上がります。
しかし0.5dBづつ細かく音量調整がリモコンでできるという使い勝手はすばらしい
ものがあります。

エージングを兼ねてこのままテストを続け、ケーシングしたいと思っています。
音が満足できればメインのプリアンプになりそうな気がします。