DACはR-2R_DACを常用としています。以前からaudiofunさんからDSD原理基板の音が
よいと伺っいました。DSD原理基板はDSD信号をFIRフィルターを通してアナログ信号
を得るという方式でノイズの少なく素直な音がする方式と言われています。

やなさんから7474ロジックICと0.1%チップ抵抗を使った高精度のDSD原理基板がリリース
されていました。R-2R_DACとともに入手していましたがR-2R_DACの音がよかったので
製作していませんでした。重い腰を上げて製作してみました。
R-2R_DACと同じ数のロジックICとチップ抵抗数で慎重にはんだ付けを行いました。
基板は2枚あり、1枚はうまく動作しましたが1枚は音量が小さくどこかに不具合がある
ようです。拡大鏡だけでは不良を見つけることができず、回路図を参考にしてすべての
はんだ付けがきちんと行われているかをチェックしハンダ不良を一か所見つけることが
できました。

P9113976
基板の外観です。1枚1チャンネルでジャンパーによってR、Lを決めます。
基板1枚あたりロジックICが32ケ、チップ抵抗が128ケあります。

P9113974

上がDSD原理基板で、下がR-2R_DAC基板です。ほとんど同じレイアウトで
R-2R_DAC基板の方がチップ抵抗数が半分ですが裏面に半分あり、同じ数の
チップ抵抗で構成されています。外寸が同じです。

P9273997
シャーシ内のR-2R_DAC基板とDSD原理基板を入れかえました。

入力側のAK4137を使ったP2D基板の設定を出力をPCMからDSDにするだけです。
同じやなさんの基板を使っていますので、容易に変更ができました。
設定はDSD6.1にしています。

音を聴いてみると、R-2R基板は濃い音、DSD原理基板はさわやかな音というのが第一
印象です。しばらくDSD原理基板を使ってみるとR-2Rと甲乙つけがたくボーカルには
R-2R、クラシックなどの演奏ソースにはDSDという気がします。

DSD原理基板の方が音の安定感のようなもを感じます。ポテンシャルの高い音で
電源を少し見直したりするとさらによい感じになるのではないかと。
もう少し使い込んでみたいと思います。