マイペースのblog

オーディオ、珈琲、旅行を中心とした話題です。 皆さんのご意見をお待ちしています。

2021年11月

R-2R_DACに外付けでOCXOからのクロックを使ってみました。合板の上にトランス、
電源、OCXOを仮組しまして音を聴いてみるとかなりよいのでシャーシ内に収納
してみます。

このOCXOは中にヒーターが入っていて温度を一定にしてクロック発振波形を安定化
させているそうです。OCXOのデータでは安定するまで3分となっています。
1時間くらい暖気運転をするとクロックが安定し音も安定して聴くことができます。
大きさは50ミリ×50ミリ×13ミリとかなり大型ですので組み込むには少し大変で
したがクロックジェネレーター基板の下に入れることができました。


PB104769
仮組状態です。この合板の上の機器を収納します。

トップビュー
このようになりました。
ブルーのトランスがOCXO用です。OCXOはクロックジェネレーターの下部に収納しまし
た。電源基板は右のグリーン基板TPS7A4700の2ケのうちの1ケを使いました。
改造前はクロックジェネレーターのPIC用3.3Vに使用していましたが必要容量が小さくて
よいので秋月電子の小型基板TPS7A4700を追加して使用しました。
余裕スペースがないくらいの密度になってしまいました。

構成図2
この最終形の機器を示します。
破線が電源ラインで実線が信号ラインです。トランスは電源基板と対になっており4ケ
です。OCXO用は7.0VAでそれ以外は15VA×2の容量があるのでかなり余裕があります。
特にクロックジェネレーターとAK4137P2Dは500mAくらいの大容量が必要なので安定
した音になるために4倍くらいの大容量にしています。

R-2R_DAC基板は基板上にはLT3042ローノイズレギュレーターが搭載されています。
クロックジェネレータ―の安定したクロックとAK4137によるサンプルレート変換によって
R-2R_DACの性能を最大限に発揮していると思っています。
ルンダールLL1538XLはすばらしいトランスで小型ですが余裕のある腰のすわった音になり
R-2R_DACに最適なトランスだと思います。

今のところ製作したDACでは一番完成度が高く、音が安定している印象です。
ジャズ、ポピュラー、クラシックなどどの分野でもよい印象です。特にボーカル系では伴奏
にこんな楽器の音が入っていたと改めて驚くアルバムもあります。
好きな鈴木章治さんのクラリネットは澄んで美しい音を聴かせてくれます。40年前の演奏
ですが新鮮な音楽として聴いています。

今のところ”あがり”と思えるDACになりました。

常用DACとしてやなさんのR-2R_DACを使用しています。このDACにはAK4137P2D基板が
搭載されていて44.1kHzのWAVファイルを768kHzまでアップサンプリングすることができ
ます。またDSDにも変換することもできます。

このAK4237P2D基板はクロックジェネレーターから高精度なクロックを入力することが
できます。この音を何日か聴いてみると静寂さがより増している印象です。
そこでこのクロックジェネレーターに外部より高精度OCXOを使うことによりさらなる
DACの音質向上が期待できます。
ややこしいですがクロックだけの流れは、高精度OCXO→クロックジェネレーター→
AK4137P2D基板→R-2R_DACとなります。
高精度OCXOは10MHz、クロックジェネレータ―では22MHz、24MHz、44MHz、48MHz
90MHz、98MHzなどを生成することができます。今回は48MHzとしてありWAVファイルを
384kHzにアップサンプリングしています。

PB104768
クロックジェネレーターを搭載したR2R_DACです。
右上がAK4137P2D、その下がクロックジェネレーター、中央上の赤い基板が
R-2R_DAC基板です。

PB104766
OCXOはDC12Vが必要なのでトランス、安定化電源基板、OCXOを合板に仮組します。
OCXOは中華製でヤフオクで入手しました。スマホの中継基地で使われているクロック
らしいです。

PB104769
とりあえずDACシャーシの上に仮組OCXOをのせてクロックジェネレータ―へ同軸ケーブル
(青色のケーブル)で接続します。

PB104770
DACの電源スイッチは2ケつけてあり、左がクロック用で右がDAC基板用です。
クロック用スイッチは常時ONにしておきクロックにはいつも電源が供給された状態
にしておくことにより安定したクロックが得られます。

PB104760
SDTrans384の電源をいれ、DACと連動できるかを確認しました。

この状態で音出しをしてみます。常用はクロックジェネレーター搭載で使っており、さらに
OCXOを追加した音となります。
より静寂さと音の立ち上がりが鮮明で、やや鋭すぎる音になったかなという印象です。
このまましばらく聴いてみたいと思います。

DACとしてはもうこれ以上は出来そうもありません。とりあえずやれることは全部やって
みた・・・ですので現時点でのゴールかも。
もしこれを最終形とするなら、仮組OCXOをシャーシに格納しなければなりません。
スペースがないのでさてどうしようか、最後の悩みです(笑

追記;クロックの電源を4時間以上ONにしておくと、滑らかな音になりました。
   常時ONにしておきますが、OFFにした場合はONにしてしばらくしてから音楽を
   聴くようにします。

アレキサンダー型アンプのプロテクターが急に働き調子が悪くなりました。調べてみると
電源のトランジスターが破損していました。放熱器はそんなに熱くなっておらず原因が
分かりません。このアンプ基板を頒布されているタカジンさんの掲示板で意見を伺った
際に終段電源を安定化するより非安定化の方がのびのびした音になるのではとコメント
をもらっていました。そのことが気になっていたので今回安定化電源が故障しましたので
非安定化にすることにしました。

P5144445
こちらが安定化電源版です。中央に安定化基板を配置してあります。

PB064754
今回の非安定化電源です。安定化基板を取り去りケミコンから直接アンプ基板に給電
しています。

この結果、電源電圧は±25Vから±35Vとなり40%ほど電圧が高くなり最大出力が
大きくなりました。ただ非安定化ですのでノイズが大きくなる恐れがありました。
ケミコンの容量が47000μF×2と大きいのでハムノイズは出ていません。

音ですが、いくらか開放的でのびのびしているように感じられます。アレキサンダー型
アンプは解像度が高いので、より良い方向になったような気がしています。

LM3886を使ったアンプも並行して鳴らしていますが、アレキサンダー型アンプの方が
解像度が高く、音楽をよりリアルに表現してくれます。ボーカルのアルバムではバックの
楽器がより鮮明に聴こえ音楽全体を楽しく聴くことができます。
ということでメインの座はアレキサンダー型アンプのままとなりました。

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