マイペースのblog

オーディオ、珈琲、旅行を中心とした話題です。 皆さんのご意見をお待ちしています。

2015年11月

タムラのトランスが入手できたのでUSB-DACを作ってみました。DACは以前購入
した秋月電子のDACキットです。USB入力とRCA出力だけのシンプルなDACです。
価格はなんと1700円という安価なもの。いつものぺるけさんのホームページを参考に
しました。

このDACはAKI-DACと呼ばれて人気のあるキットです。DACはPCM2704
が使われており音質もなかなかという評判です。基板の大きさは42×45ミリしか
ありません。キットと言っても抵抗が4ケ、フィルムコンデンサーが2ケ、ケミコンが
6ケ、RCA端子が2ケというシンプルなものです。
ただしこのままでは出力が小さいのでオペアンプのバッファーアンプを加えたりという
工夫が必要です。今回は多くの方の評判のよいタムラのトランスを使います。ケミコンは
東信の低ESRタイプに替えました。

ぺるけさんのホームページによるとオリジナルのAKI-DACのままでは高域にノイズ
があるのでローパスフィルターを入れてトランスにつなぎます。詳しくはホームページ
を参照下さい。

イメージ 1
こんな感じで、すごくシンプルな中身です。DAC基板はトランスよりも小さいです(笑
トランス出力はバランスにもなりますが今回はアンバランスとしてRCA出力だけに
しました。

イメージ 2
幅110ミリ×奥行140ミリ×高さ30ミリとコンパクトです。

イメージ 3
13インチモニターノートパソコンとつないでみました。非常にコンパクトで
外付けドライブのようです。電源はUSB経由でパソコンからもらいます。
パソコンがDACを認識するとLEDが点灯します。

パソコン側には何もしなくてもつなげば勝手に認識してくれ使うことができる
ので非常に使いやすいDACです。
画像には”WAVE FILE PLAYER”というソフトを立ち上げています。

早速、音を聴いてみます。音質がよいウイリアムズ浩子さんの”MY ROOM side1"
を聴いてみました。アンプは最近つかっている6N6真空管ミニワッターアンプです。
音を出した瞬間 「これは、なかなか・・・・・(笑」

そこでSDカードプレーヤー+PCM1794DACとの聴き比べです。
同時に同じ曲を再生スタートさせます。音量はまだSDカードプレーヤーの方が
やや大きいですがボリュームで調整可能な範囲です。
すると・・・・・・大きな差異は感じられません。
こんな小さなDACでしかも電源はパソコンから、DAC-ICも安価なPCM274
・・・・・・・
それでこの音が聴けるとは驚きです。いったいどういうことなんでしょうか。

よかった半面、今まで作ったSDカードプレーヤー+DACは何と大げさなことか。
低ジッター、CDプレーヤーの回転部除去、ローノイズLED電源採用、ツインモノラル
DAC・・・・・上げればたくさんあったメリットが崩れてしまいました。
しばし考え込んでしまいます(爆

気を取り直してっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この小さなDACをリファレンスとしてSDカードプレーヤーのレベルアップを考えなく
てはいけません。
しかし、アイデアがないなあ。

まずは冷静になってたくさんいろいろなアルバムを聴いてみます。

ヤフーオークションでタムラのトランスを入手しました。
タムラのトランスは真空管用としてはよく知られていますが、業務用として放送や
音楽機材にたくさん使われているようです。
いろいろな種類があるようですが、一般には入手が難しいトランスです。ノグチトランス
で販売されていますが価格は結構いい値段です。今回格安で入手できました。
外観にキズがない逸品です。

イメージ 1
TpB-203という型式です。大きさは42×35×18と小ぶりですがずっしりとした
感じです。600Ω/10kΩの昇圧比です。プリント基板に使えるように端子が
配置されています。

さて何に使いましょうか。

6N6真空管差動アンプで夜長にボーカルを聴いています。MT管ですが橙色に灯る真空管
がホッとさせてくれます。いろいろなブログでカップリングにオイルコンデンサーを使う
とよい結果であると紹介されています。
このアンプにはASCのフィルムコンデンサーを採用しています。

そこでオイルコンデンサーを調べてみましたが、いずれも高い・・・高いからよい音なの
か、よい音だから高いのか(笑 
製作したアンプはミニワッターでたかだか1Wで総額30kちょっとです。アリゾナ
キャパシティーはマランツなどに採用されていて魅力がありますがかなり高額なので
控えます。DEL RITMOという日本製のオイルペーパーコンデンサーを見つけました。 
しかも価格が安い、アリゾナキャパシティの1/5くらい。

イメージ 1
左が今回採用のオイルペーパーコンデンサー、右が今まで使っていたASCのフィルム
コンデンサー。大きさはほとんど同じです。オイルペーパーコンデンサーはビタミンQ
という名前らしい。
調べてみるとギターアンプにかなり使われていて評判もそこそこよいようです。

早速、入れ替えてみました。そしてしばらく通電して・・・・・・
最近入手した今井美樹さんのハイレゾのベスト盤を聴いてみました。ギターの音が心地
よく聴こえます。

井上アンプと比較すると高音の抜けと低音の押し出しにやや劣るアンプでしたが、高音の
抜けはやや近づいた感じです。低音の押し出しはまだもう一歩でしょうか。 総合的には
秋の夜長に音量を控えめでボーカルを楽しむにはちょうどよいアンプになりました。

ぺるけ式6N6真空管差動アンプはこれで完了ということになりそうです。
ミニワッターアンプとしてはすごく魅力的な一品になったという印象です。 

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