マイペースのblog

オーディオ、珈琲、旅行を中心とした話題です。 皆さんのご意見をお待ちしています。

2015年03月

MJ無線と実験誌の2月号と3月号に安井章さんのプリアンプの設計と製作が掲載されて
います。この記事でPCや家電などから発生する高周波ノイズがACラインや接続ケーブル
から混入しアンプに流入し音楽信号との間に混変調ひずみが発生し音が濁るとか音が曇る
という表現がされることがあると記述されています。

設計製作にこのような高周波ノイズの阻止対策が行われています。その方法はAC入力には
フェライトリングと巻線によるコモンモードノイズフィルターの採用、アンプに接続され
る入出力ラインにはコイルと抵抗によるフィルターが採用されています。また整流ダイ
オードによって発生する高周波ノイズを阻止するコイルと抵抗がダイオードとケミコンの
間に挿入されています。
今回は実施していませんが抵抗やケミコンに銅箔を巻き付けたり、トランスにも銅箔を
巻き付けたりしています。
詳細はMJ無線と実験2月号と3月号を参照下さい。

この記事に注目したのは安井章さんがおおよそ5年くらい前からこのコイル挿入対策を
チャレンジされており安井さんご自身だけでなく読者のマニアも追試されたりいろいろな
アイデアの集大成であると読み取れます。
内容はやさしく解説されており、挿入したコイルの値や型番などが書かれており私たちが
応用しやすい記事になっています。

イメージ 1
接続ケーブルから混入してくるノイズは上記結線図のアンプ基板入口のコイルと抵抗
で阻止します。またメインアンプとの接続ケーブルから混入してくるノイズはアンプ出口
のコイルと抵抗で阻止されます。コイルは4.7μHと15μHで300kHz~200MHz
のノイズを阻止する働きがあります。

具体的に付加したコイルと抵抗を画像で説明します。

イメージ 2
赤マルで示した部分が追加したコイルと抵抗です。

イメージ 3
ダイオードの左にある緑色の部品がコイルでとなりの抵抗とともに追加しました。
これはトランスのゼロと基板アースの間に追加しました。トランスからのノイズを除去
するためです。ケミコンの両側にもコイルと抵抗を追加しました。これはダイオードと
ケミコンの間に追加しました。ダイオードから発生する高周波を除去するためです。

イメージ 4
アンプ基板の右側にコイルと抵抗を追加しました。ロータリースイッチの左側に出力用の
コイルと抵抗を追加しました。アンプ入出力側のコードのシールド側に乗ったノイズを
除去するためです。

これらの対策をした後の効果はどうなんでしょうか。対策後の音質ですが、もちろん驚く
ほどの音質差があるわけではありません。
しかし、ギターのはじける音やときおり響く低音の迫力が増した気がします。
何となく聴こえる音楽の音質がワンランク向上した気がします。プラシーボかなとも思い
ますが・・・・
オフ会などで聴いてもらおうと思っています。

メインアンプも同じ対策をすべきだと思っていますが、ボチボチやって行きます。
MJ誌やラジオ技術に半導体アンプの記事が大変少なくなりました。その中で安井章さんと金田明彦さんの
大御所が頑張っておられます。
今後も音質向上に取り組んだ成果を発表されることを期待しています。

ホームセンターに行きましたら真鍮のプレートがありましたので購入しました。
何かに使えるだろう・・・・・と考えていましたが8ミリ×30ミリにカットしてインス
タントレタリングで文字を書いてみました。

イメージ 1
1文字づつ転写しますので少し不揃いになります(笑

イメージ 2
SDカードプレーヤーとDACのフロントパネルに貼ってみました。

イメージ 3
ロゴプレートがついて少しゴージャスになったかな(大笑

アンプやDACを自作していますとデザインにも凝りたくなります。しかしなかなか難しく
何とかしたいと思いまして・・・・・ロゴプレートを考えましたがもう一歩ですね。 
何かアイデアが出たらトライしてみましょう。

皆さん何かよいアイデアはありませんか?

部品箱の中から大分前に製作したLパッドアッテネーターが出てきました。
たぶん20年前くらいでしょうか、今は閉店した秋葉原の三栄無線さんで購入し
た記憶があります。三栄無線さんは真空管アンプキットや半導体アンプキットと抵抗や
スイッチなどマニアには楽しいお店でした。真空管もたくさん購入した記憶があります。

そのアッテネーターを新プリアンプのボリュームと交換してみました。

イメージ 1
右から2つ目のツマミに連結されて中央にあります。
この新プリアンプは当初から部品交換や基板交換をできるように各基板は端子台で配線
を止めるようにしてありますので簡単に入れ替えることができました。

イメージ 2
拡大したところです。インピーダンスは50kΩです、切替スイッチで2本の抵抗しか
信号が通らないので摺動式のボリュームよりも音質劣化が少なく耐久性もあります。
このアッテネーターはロータリースイッチメーカーのセイデンのキットだった記憶が
あります。抵抗は多摩電気の1/4Wで特注の抵抗値になっています。

アルプスのRK-27ディテントボリュームからの交換でしたが、音がクリアーになり一皮
むけた感じです。なかなかいい感じです・・・(今回はプラシーボではありません、笑)

イメージ 3
竹内まりあさんのDENIMというアルバムです。このアルバムにある「人生の扉」は
秀逸な曲です。NHKのSONGSという番組の記念すべき第1回が竹内まりあさんで、
この曲を歌われていました。
新プリアンプで聴くとまたこの曲のすばらしさが一層際立ちます。

新プリアンプのケーシングが終了してすっかりメインの座になりました。
毎日、新プリアンプと井上式メインアンプで音楽を聴いています。そこで以前から
気にかけていたことを実験してみました。

ラックスD-06プレーヤーとSDカードプレーヤーの比較視聴です。今まで同じソース
では比較したことがありませんでした。今回プリアンプに入力切替をつけましたので
スイッチで切替視聴ができました。

CDをEAC(Exact Audio Copy)でリッピングしたWAVファイルをSDカードに入れます。
そしてCDプレーヤーとSDカードプレーヤー+DACを聴き比べてみました。

機器構成は

D-06⇒新プリアンプ⇒井上式メインアンプ⇒スピーカー(Feastrex Nf-5 60
リットル入り)
SDカードプレーヤー+DAC⇒新プリアンプ⇒井上式メインアンプ⇒スピーカー
(Feastrex Nf-5 60リットル入り)

ここでD-06プレーヤーの内蔵DACはテキサスインスツルメンツのPCM1792の
モノラル×2です。またSDカードプレーヤーと対で使うDACはテキサスインスツル
メンツのPCM1974モノラル×2です。
つまりDACのチップは同じ仕様で使い方もモノラル×2です、IV変換は同じオペアンプ
か分かりませんがブロックダイヤグラムではほとんど同じ回路です。

イメージ 1
使ったソースはウイリアムス浩子さんの「MY ROOM side1」です。
このCDはギターとボーカルだけのシンプルな構成です。録音が非常によく解像度の
高いアルバムです。多くの評論家が視聴CDとして使っています。

うまい具合にCDプレーヤーの出力とSDカードプレーヤー+DACの出力がほぼ同じゲイン
でした。ですので同時に再生しているときに切り替えても音量ボリュームを変える必要は
ありませんでした。本当の比較視聴です。

結果は・・・・・・笑、笑、笑
まったく差をみつけることができません。リモコンで同時に再生をスタートすると途中
で切替ても音楽はまったく途切れずに再生されます。
何度も曲を替えて視聴しました。差はまったくなしでした。

DACチップが同じで(正確にはメーカー発表ではDAC部分は同じでPCM1792は表示
機能やボリューム機能などが付加されているとのことです)、IV変換もほぼ同じですと、
ソースがCDであってもリッピングしたWAVファイルであっても差を聴き分けることは
困難であると理解しています。

今までSDカードプレーヤーがラックスD-06よりもよいと感じたり、自作DACがD-06DAC部
よりよいと感じたのは、たぶんプラシーボではないでしょうか。
今まで比較視聴するときは接続コードを入れ替えたり、機器のスイッチを入れたり切ったり
をしなければなりませんでした。その行動中に頭の中で「こちらの方がよい音のはず」と
自己暗示してきたのかもしれません。

今認識していることは
1.DACのチップが同じCDプレーヤーだと音は同じ。 
  またDACが同じCDプレーヤーとSDカードプレーヤーでも音は同じ。
2.同じソースだとCDとリッピングしたWAVファイルの音は同じ。
  (ただしUSB接続でパソコン再生はしていません。あくまでSDカードプレーヤー
   でのことです。)

比較視聴に接続コードの抜き差しや電源の入り切りなどの時間のかかる作業が入ると正確な
評価ができないことは確かです。
同様にアンプもそうかもしれないと・・・・・

そんなことを再認識した一週間でした(大笑

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