新型コロナウイルス感染がやや減少していますが予断を許さないと思います。
春頃から準備していたLM3886アンプがようやく完成しました。
このアンプはカナダ人のトム・クリスチャンセンという方が設計された回路で、
Neurochromeというサイトで紹介されています。メインアンプ以外にプリアンプや電源、
入力ピンジャックなどの部品も頒布しています。海外のdiyaudioというサイトでは人気が
あり、作りやすくて音がよいと評判です。
また直接メールで相談にのってくれたりdiyaudioのサイトでも意見交換をすることができ
ます。

アンプ基板と保護回路基板を直接彼のサイトで注文しました。
注文後にメールで取説と部品供給してくれるMouserのパーツNoが入った部品リストが送ら
れてきます。国内でも部品調達できますがMouserに全部注文した方が間違えがないので
そうしました。
ところが一部の部品に在庫がなく納期のかかるものがあり結局3ケ月もかかってしまいました。
modulus-86_回路

回路の詳細は公開されておらず、このようなブロックダイヤグラムが公開されています。
これによるとLM3886アンプの前にバッファアンプがあり出力にDCサーボがかっていて
ドリフト対策がされています。
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左がアンプ基板、右が保護回路基板です。
保護回路にはミューティング回路がありMOS-FETスイッチが使われています。

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シャーシは中華製のゴールドムンド風にしました。
以前購入したFMアコースティック風シャーシと同じで総アルミで堅牢です。

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中はこんな感じで400VAのトロイダルトランスと47000μF×4ケのコンデンサーを使って
います。またインラッシュカレント防止のために10Ω10Wの抵抗をダイオードとコンデ
ンサーの間に入れ、リレーで3秒後に短絡するようにしています。

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電源のテストをした後にアンプ基板と接続します。
調整箇所がないので少し心配ですが入力ショートでスピーカー端子電圧が1㎷以下
でしたのでスピーカーと接続して音を出します。
アンプはたくさん作っていますが一番緊張する瞬間です。

常用のアレキサンダー型アンプに比べてゲインが小さいようでボリュームを上げて視聴
します。音はハムなどのノイズはなく常用アンプと比較して低音はおとなしく中音、高音
がきれいな印象です。
まだ出来たばかりですがアレキサンダー型アンプには及ばないかなという印象です。
エージングを兼ねて長時間聴いてみようと思っています。どう変化するか楽しみです。

もし、アレキサンダー型アンプを越えるか同等にならない場合はこの美しいシャーシの
中身はアレキサンダー型アンプにしてしまうかもしれません・・・さてどうなりますか。