マイペースのblog

オーディオ、珈琲、旅行を中心とした話題です。 皆さんのご意見をお待ちしています。

日曜日の午後に宇都宮自作オーディオオフ会が行われました。コロナ前から行われており、
今回で18回になりました。参加者は宇都宮市の方々ですが群馬県伊勢崎市や神奈川県から
参加された方もしました。
プログラムは
1.PCL86 Mini Watters アンプ・・・ひでじさん
2.
アンサンブルステレオをアナログパワーICアンプで鳴らす・・・muuさん
3.
AK4499DM-DACと中華製SDプレーヤー・・・私(マイペース)
4.
 6L6GC CSPPアンプ・・・masaさん
5.
Alpair5v3  バルレフ式とスフィンクⅢ スピーカー聴き比べ・・・Buhibuhiさん

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市民センターの会議室で天井が高くゆったりとしたスペースです。
雰囲気はこんな感じです。

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ひでじさんの
PCL86 Mini Watters アンプです。1ワットですがしっかりとした音でした。
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ミニワッターの中身です。

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muuさんのアンサンブルステレオです。スピーカーしか使っていません。
中華製DACとデジタルアンプでなつかしい音を出していました。真空管アンプをレストア
してほしいとリクエストがありました。

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私の中華製SDプレーヤーとAK4499_DACです。部屋が広かったので少し大きな音を
出すことができました。AK4499の実力が少し出せたかも。

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masaさんの
 6L6GC CSPPアンプとTQWTスピーカーです。
アンプはまだ余裕があり、スピーカーを軽々と駆動している印象でした。


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CSPPアンプの中身です。きれいな配線とはんだ付けです。力作ですね~。
球アンプも作ってみようかと動かされましたが・・・(笑

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Buhibuhiさんの
Alpair5v3 バスレフスピーカーとスフィンクス型バックロード
ホーンです。
音はすっきりとしたバスレフ、やや低音の響きが心地よい
スフィンクス型でした。
バッフルには大谷石を使っています。
スフィンクスは3代目で2代目がステレオ誌コンテストで3位だったそうです。

今回はプログラム数が少なかったので、デモ後に自作アンプの中身を披露し、
苦労話や笑い話などがあり、なごやかで楽しいオフ会でした。

中華製SDプレーヤーを使って約1年になります。DSDファイナル原理基板との組み合せで
心地よい音楽を聴かせてくれます。メインとして使っていこうと思っていますのでケーシ
ングを検討してみました。

このSDプレーヤーはコンパクトですが、液晶表示パネルが固定なためこのままケーシング
ケーシングする必要があります。そこで手持ちのアルミアングルを糸鋸を使って取り付ける
形状に加工します。このブラケットにSDプレーヤーを固定してシャーシフロントパネルに
取り付けます。

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SDプレーヤーとしてはコンパクトです。リモコンと同じくらいの大きさです(笑

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これをトランス、電源基板、I2S出力基板などと合板の上に取り付けて使用していました。

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アルミブラケットとSDプレーヤーです。

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3ミリのネジでSDプレーヤーをアルミブラケットに固定します。タクトスイッチ、
液晶パネルを避けてプラケットを加工すのが大変です。糸鋸を駆使しました。
このユニットをフロントパネルの内側に取り付けます。フロントパネルの内側にあるつば部
に皿ネジで固定します。

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こんな感じになりました。シャーシはタカチのOSシリーズで幅330ミリ高さ70ミリ
奥行260ミリのコンパクトな仕上がりです。
白の押しボタンスイッチは再生/停止、曲送り、ファイル送りなどに使いますが、リモコンで
できるので配線はしていません。

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上から見るとこんな感じです。

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SDカード挿入は正面の右側面にあります。少しやりにくいですが・・・(笑

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ラックに入れてDACと試運転。

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ラックに組み込んで使っています。右側の下段にDACの上に配置しています。
I2Sケーブルとの接続のためDACと対になって使います。

合板の上ではテンポラリーであり仮組のようでしたので、これでシステムとして使用できる
ようになりました。外観もパイオニアのネットワークプレーヤーのような外観です。
しばらく使って、DSD原理基板DACと一緒にオフ会で披露してみたいと思っています。


常用のR-2R_DACがよい音になったので、以前もう一つの評価であったファイナルDSD
原理基板と入れ替えて音を聴いてみました。DSD原理基板は抵抗とロジックIC切り替えに
よりDSD信号をFIRフィルターでアナログにしています。ですので原理基板そのものは
シンプルな信号再生です。素直な音との評判ですが、私が製作したときはR-2Rに比べて
なにか物足りない気がしていました。

DSD原理基板に入れ替えて音楽を再生するとピアノの音が極めて美しい響きになっていま
す。以前聴いた音とは違う気がします。そこでアルバムをいろいろと聴いてみると、余韻
が美しいので例えばニッキ・パロットさんの”Look of Loce”のビブラフォーンや、エディ・
ヒンギスさんのピアノなどがきれいに響いています。大好きな鈴木章治さんのクラリネット
は突き抜けるような感じが再現されています。

5日前にAK4137P2D基板への電源供給をTPS7A4700基板からローノイズのLT3042×4並列
基板へ替えたことによる効果だと思っていましたが・・・・

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DSD原理基板を乗せたDACです。中央の赤い基板がDSD原理基板です。
R-2Rと寸法が同じで赤色の基板なのでちょっと見ではわかりません。

取り外したTPS7A4700基板をしげしげ観察するとTPS7A4700の近くにあるセラミックス
コンデンサーのはんだ付け部にクラックが見られます。テキサスの技術資料を見るとこの
コンデンサーは出力ノイズを減らす重要なコンデンサーで1μF以下が推奨されていました。
ということはTPS7A4700のローノイズ特性が発揮されていなかったと推察されます。
出力電圧はきちっと定電圧化されていましたがノイズは多かったかもしれません。それで
AK4137がたまにフリーズしたか、マイコン動作がおかしくなったかで音切れがあったと
思われます。
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基板の裏側にTPS7A4700チップとコンデンサーがありますが、出力ケミコンに隠れています。
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ケミコンで隠れているTPS7A4700とのノイズ低減のキーとなるセラミックコンデンサー
です。C24と印刷がしてあります。右側がはんだクラックで接続されていませんでした。

こんな原因が推測されますが、定電圧基板を入れ替えてAK4137P2D基板の良さが発揮され
たのでしょうか。現在はSDカードプレーヤーのWAV信号をDSD6.1に変換して聴いていま
す。ようやくファイナルDSD原理基板の本当の音を聴いている気がします。

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今現在の設定です。PCM44.1kHzの入力をDSD6.1MHzで出力しています。
クロックはクロックジェネレーターの49MHzを入力しています。

R-2R基板はよりダイナミックな感じで、DSD原理基板は響きが美しいという印象です。
DSD原理基板はある方のブログでES9038PROよりも気にいった音でこれが終のDACだと
記載されていたのが、いつも頭に残っていました。
ようやくこの方の印象がなるほどそういうことかと遅まきながら感じているところです。

R-2R_DACの音切れの要因は電源回路の差というより、はんだクラックによる電源基板の
性能不具合が主な原因だったようです。この原因によりAK4137P2D基板の性能が十分に
発揮されていなかったという大反省をしています。
電源の重要性を改めて感じているところですが、その要因がはんだクラックらしいという
製作の基本の欠如を身にしみて感じています。

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